(具体例)
靴屋を経営していますが、次の契約で店舗を借りました。
- 建物賃借期間 5年
- 保証金 1,000万円(200万円の5年間分割払い)
- 支払った保証金は返還されない。
この場合、保証金はどのように償却したらよいですか?
アドバイス
繰延資産の償却費は、実際に支払った保証金をもとに計算してください。
保証金の取り扱い
資産を借りたり、使ったりするために支出する権利金などのうち、その支出の効果が1年以上に及ぶものは繰延資産になります。
この場合の償却期間は、原則として5年です。
分割払いの場合について
分割払いの繰延資産の場合は、その期間がおおむね3年以内の場合を除いて、たとえ総額が確定していても、その総額を未払金に計上して償却することはできません。
質問の場合の償却費は、次のように計算します。
1年目 200万円×1/5=40万円
2年目 400万円×1/5=80万円
3年目 600万円×1/5=120万円
4年目 800万円×1/5=160万円
5年目 1,000万円×1/5=200万円
6年目 1,000万円×1/5=200万円
7年目 1,000万円×1/5=200万円
もし、賃借期間の終了後、契約が更新されなかった場合について
そのときの未償却残額をその年の必要経費にしてください。
|