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貸し渋り・貸し剥がし対策:「企業格付け」アップ作戦! Q&A

2. 企業格付け制度とは

Q01. 金融機関が行っている「企業格付け」って何ですか?(2003.11.15)

■企業格付けとは?
金融機関が行っている「企業格付け」とは、金融機関がつける企業の“内申書”のようなものと考えてください。
具体的には、各金融機関が取引先企業の今後3〜5年間における信用力をスコアリングします。そして、それを10〜15項目に分類します。
これは、各金融機関が独自のスコアリングシート(得点表)を使用して、最低年に1回、企業の決算書を受け取った際等に行われています。

■その目的は?
企業格付けは、金融機関が負う「信用リスク」、つまり、取引相手を契約不履行により、債権が期日に全額回収できなくなるリスクを的確に管理する体制を構築するために行われます。
簡単に言うと、貸したお金がきちんと戻ってくる企業と、そうでない企業を点数で管理しておこうということですね。

■企業格付けには5つの意味があります!
  1. 融資実行の有無 → 格付けが良いほど有利!
  2. 金利水準 → 格付けが悪いほど高い!
  3. 担保・担保水準 → 格付けが悪いほど厳しい!
  4. 審査要件の差 → 格付けが悪いほど承認ハードルが高い!
  5. 審査プロセスの差 → 優良格付先ほど簡素化と迅速化が進む!
企業格付けは「融資の実行の有無」はもちろん、「金利水準」「担保や担保の水準」「審査要件の差」「審査プロセスの差」に影響を及ぼします。

特に近年は、金利引き上げ要請を受ける中小企業が増加していて、『2003年版中小企業白書』では、前年から2002年までの1年間に金利引き上げ要請を受けた企業の割合は、地銀・第2地銀で全体の21.1%、大手行では、32.8%にも上っています。

現在、多くの金融機関では企業格付けと連動した標準金利を設定しているので、企業格付けを改善すれば金利の引き下げも可能になります。

■格付けは企業の健康状態を表す診断書です!
金融機関への対応という観点だけでなく、企業格付けを知ることは、自社の健康状態を把握する上でもとっても重要な意味があります。

健康な企業(正常先)はその状態を維持し、より体力をつけましょう!

また、病気の企業(要注意先以下)は病気を治すために、企業格付けアップを目指して、経営改善に積極的に取り組みましょう!

それから、病気の企業でも自覚症状の無いケースもあります。そういった企業の場合でも、企業格付け診断結果を知ることにより、通常の財務データからは読み取れない病気を発見することもあると考えられます。

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