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貸し渋り・貸し剥がし対策:「企業格付け」アップ作戦! Q&A

2. 企業格付け制度とは

Q05. 「格付けが下がった」という理由で、金利アップを銀行から要求されてしまいましたが、これはどうしてですか?(2003.11.25)

■標準金利が格付けに連動している?!
銀行が「格付け連動型金利」を設定している場合、企業の格付けが前年よりもランクダウンしているときには、その企業の格付けに応じた標準金利を適用するための金利引き上げ交渉を受けることがあります。

たとえば、ある都市銀行の企業格付けに連動して決められる標準金利体系では、「正常先」の下位は3%台前半、「要注意先」なら5.3%程度と、1つ「格付け」が違うだけで、約2%も金利に差をつけています。

■貸出金利設定の仕組み(プライシング)はどうなっているのですか?

貸出金利=予想損失率+必要収益率+経費率+資金調達率です!

「格付け連動型金利」の標準金利は、格付けグループのリスク率や引当率と密接に関係しています。そして、各行ではその比率を「予想損失率」として客観的に合理的に求めることになりました。
あまり、なじみのない用語かもしれませんが、「予想損失率」とは、過去の貸倒実績率または倒産確立に基づいて将来発生が見込まれる損失率のことをいいます。

もう少し具体的に「予想損失率」の考え方をみてみましょう。

たとえば、100万円ずつ100人が借りたときに、1人が回収不能になった場合は予想損失率はどうなるのでしょうか?

この場合は、100万円/99人≒10.101円 予想損失率=10,101円/100万円≒1%(回収見込額がゼロの場合です)

そして、必要収益率が1%、経費率が1.5%、資金調達率が0.05%の場合ですと、貸出金利は3.55%(1%+1%+1.5%+0.05%)になります。

※この事例は一つの考え方を示したものですので、正確な金利計算の結果ではありませんのでご注意ください。

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