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貸し渋り・貸し剥がし対策:「企業格付け」アップ作戦! Q&A

3. 企業格付けアップ作戦!

Q02. どうしたら「格付け」を上げることができますか?(2003.12.1)

■「格付け」はどのようにして評価されるのですか?
「格付け」の構成要素には、財務評価(定量要因)と非財務評価(定性要因)があります。
定量要因は計数によって、債務者償還能力を中心に安全性や収益性、成長性などを評価します。
また、定性要因では経営環境や経営能力などを評価します。
さらに、『金融検査マニュアル別冊』に明示された各項目も重要な要素になります。

■具体的な定量的分析項目(財務評価)は?

○安全性分析
 ・自己資本比率
 ・ギアリング比率(有利子負債/自己資本)
 ・固定比率
 ・固定長期適合率
 ・流動比率
 ・当座比率
 ・実質利益
 ・借入金対比月商

○収益性分析
 ・売上高経常利益率
 ・総資産経常利益率
 ・収益フロー
 ・売上高支払利子率

○成長性分析
 ・経常利益増加率
 ・自己資本額
 ・売上高

○返済能力
 ・債務償還年数(有利子負債/営業利益+減価償却費合計)
 ・インタレスト・ガバレッジ・レシオ(〔営業利益+受取利息・配当金〕/支払利息割引料)
 ・償却前営業利益(キャッシュ・フロー額)(営業利益+減価償却費合計)
 ・経常収支比率
 ・含み益

■具体的な定性的項目(非財務評価)は?

○市場動向
○景気感応度
○市場規模
○競合状態
○業暦
○経営者・経営方針
○株主
○従業員のモラル
○経営基盤
○競争力
○シェア
○経営者の個人資産力

■では、各財務評価を引き上げる対策は?

その指標の分子と分母を構成している勘定科目の数値を好転することです!
具体的には、主に次の4つになります。

○総資産の圧縮
○有利子負債の圧縮
○自己資本の増加
○償却前営業利益の増加

■格付けアップへの取り組み方は?
格付けアップとは、この財務評価と非財務評価を改善していくことに他ならないわけですが、実務的には格付けアップを次のような観点からみることもできます。
日常の経理処理業務のなかで行うものから、本格的な経営改善まで様々な方法があります。各企業の必要性に応じて、具体的な改善策を実行していくことが重要です。

○格付けアップのスタンスは?
  1. 財務内容の正しいディスクローズを行う
    →会計処理と表示に気をつけましょう!
  2. (病気でない企業が病気だと思われないようにするためです)
  3. 項目別にスポットで改善していく
    →短期財務改善計画を作成し、おおむね3か月以内くらいの期間で集中的に改善しましょう!
    (患部を治療するためです)
  4. 本質的な利益体質をつくる
    →経営改善計画を作成し、中長期的な観点で高付加価値体質の企業にしましょう!
    (病気を治し健康な体にするためです)

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