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貸し渋り・貸し剥がし対策:「企業格付け」アップ作戦! Q&A

3. 企業格付けアップ作戦!

Q04. 日常の経理処理業務において、格付けアップのために気をつけたほうが良いことはありますか?(2003.12.5)

「病気ではない企業が病気だと思われないように」「軽い病気の企業が重い病気と誤解されないように」正しい表示が行われているかを確認することが必要です。

以下は当事務所のシステムを利用している企業の具体例(あくまで実践事例の一つです)で、どのタイミングで対策を行うかを見ていきましょう。

(1)マスター登録時(システムを利用する際のスタートとなる、勘定科目の設定や金額等を設定する時です)

○営業外利益や特別利益を営業利益へ組み入れましょう!
たとえば、家賃収入が雑収入として毎期継続的に入金される場合 ・・・定款を変更し「不動産の賃貸」などの主たる業務にすると、売上項目になります。

○臨時的・偶発的なものと、経常的なものをきちんとチェックしましょう!
たとえば、退職金が販管費に入っている場合 ・・・退職金の拠出は、中小企業の場合は10年に1度くらいの頻度なので、「臨時的、偶発的なもの」として特別損失に入れましょう

○本来は損益計算書の営業利益に該当する収入が、営業外収益や特別利益に入っていないかチェックしましょう!

(2)月次

○「月次の受注管理表」を作成しましょう

○役員貸付金が不良債権だと認定されないようにしましょう
たとえば、社長が会社から借入をしている場合 ・・・社長の給料から毎月、借入銀行に積立預金をしておき、満期になったら会社へ返済しましょう

○役員の会社への貸付金や社長への未払金を資金源に増資を行いましょう

○臨時的・偶発的なものと、経常的なものをきちんとチェックしましょう
たとえば、建設業で工事に重大なミスがあり手直し工事があった場合など ・・・その材料費等は工事原価ではなく特別損失として計上しましょう

○金融機関の格付けの基準日(6月、12月等)に合わせて、直近の資料提出と業績見直しの説明をしましょう

(3)決算事前対策(決算の3か月前)

○総資産を減少させましょう
・預金と借入の相殺
・買掛未払金の決算期末までの支払い

○繰越損失があって任意積立金がある場合は、それを取り崩しましょう

○役員借入を行い、銀行借入を返済しましょう

○税務上の繰越欠損金がある場合は早急になくす対策を検討しましょう

(4)決算時

○減価償却費を見直しましょう
たとえば、計画的・規則的に行っていた場合は、1千万円の減価償却であるが、当期は過年度は行っていなかったので3千万円の減価償却を行った場合 ・・・販管費や原価に計上する減価償却費は1千万円で、2千万円は前期損益修正損になります。

○銀行への決算内容の説明時は?
・絶えず直近の試算表が出せるようにしておきましょう
・提出した経営改善計画書との差異がある場合は、その理由を明確にしておきましょう

○融資の申し込み時は?
・資金の使途を明確にしましょう
・返済原資の有無を明確にしましょう
・担保の評価に留意しましょう
・有利子負債の圧縮をしましょう


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