渋谷新宿/平良総合事務所/財務会計・介護・IT
平良会計事務所
 
 

HOME > 資金繰り財務情報 > 格付け・財務分析 > 企業格付けアップ作戦!

貸し渋り・貸し剥がし対策:「企業格付け」アップ作戦! Q&A

3. 企業格付けアップ作戦!

Q06. .「短期財務改善計画」について教えてください。(2003.12.10)

■短期財務改善計画書の内容は?
「短期財務改善計画」とは、3か月以内くらいの期間で、財務改善を行うための計画のことで、おおむね次のような内容で構成されています。

○現状分析表(預金および借入、担保、保証の一覧表)

※役員個人の分も含みます。また、この内容から、計画期間を決定します。

○財務改善項目一覧表
・問題点の抽出一覧表
・金融機関別改善点一覧表

○財務改善スケジュール表

○財務改善計画書
・企業全体の改善計画
・金融機関別改善計画

■「短期財務改善計画」のポイント3!
  1. 金融機関の見直し・選定
  2. 担保状況と保証状況の確認
  3. 政府系金融機関の活用
たとえば、資金の効率化のために、割引手形をやめて当座借越契約をするような場合でも、担保の保証余力がなければ実現できず、また、同じ銀行だと条件変更になってしまい、格付けにマイナス要因になってしまう場合があります。
よって、比較的体力のある企業(正常先)でなければ取り組めない場合もあるので注意が必要です。

■財務改善の事例
事例:建設業を営むA社は、99年8月に約200万円の営業損失を出しました。同社は地元7つの金融機関と取引し、現預金が約1億4,000万円、借入金が約1億3,000万円ありましたが受取利息と支払利息の差がマイナス2.5%だったので、約325万円も利息を支払っていました。また、同社は、月商約4,000万円のうち、取引先のゼネコンから現金7、手形3の割合で受け取っています。

             ↓

アドバイス(あくまでも参考例です):
まず、第1段階として次のような計画が考えられます。
○現預金と借入金を相殺していったん借入金をゼロにする
○当座の運転資金として1か月分相当の4,000万円(期間7年)をメーンバンクから借り入れる
○賞与や消費税、法人税のように季節ごとに発生する資金需要に対応するため、サブバンクに目的別定期積金ををする

次に、第2段階として
○支払手形の発行をやめるために3,000万円の長期借入を起こし、倒産しない会社づくりをしていく
○支払手形をやめるにあたり、仕入先に2%の値引きを行う。
○手形割引および手形借入をやめるために、メーンバンクおよびサブバンクに2,000万円ずつ合計4,000万円の当座借越契約を結び、運転資金の確保を図る。


スポンサードリンク
 


ページTOPへ



Copyright (c) 2004 平良総合事務所 All Rights Reserved.